初心者さんでも安心、祇園祭の楽しみ方と魅力を紹介!

祗園祭は、1000年以上の歴史を持つ日本最大級のお祭り。例年7/1〜31の1ヶ月間祭りが行われています。
そんな歴史が深い祗園祭ですが、「どのように楽しんだらいいか分からない」という方に向けて、祗園祭の楽しみ方や山鉾の見方を紹介したいと思います。          

1.山鉾ごとの装飾や衣裳を楽しむ

山鉾は「動く美術館」と呼ばれるほど懸装品が豪華で繊細です。懸賞品とは、山車や神輿本体に付随する道具や飾り物のことです。山鉾は全部で33基ありますが、それぞれの山鉾によってこの懸賞品や衣裳が異なります。
おすすめの楽しみ方は、懸装品の中から好きなモチーフを見つけることです。山鉾の懸賞品には、植物や動物、鳥など様々なモチーフがあります。植物の種類だけも90種類以上もあるほど。気になるモチーフを探しながら山鉾を巡るとより祗園祭の文化を身近に感じることができます。ファッションが好きな方であれば、山鉾ごとのお稚児さんの衣裳や町内の人が着る浴衣の違いを見比べてみるのも面白いですよ。

2.山鉾ごとのご朱印をいただく

祗園祭では宵山期間中、各山鉾でご朱印をいただくことができます。34基それぞれ違ったご朱印を集めることができ、この期間中にスタンプラリーのように楽しむことができます。私は「占出山」のご朱印をいただきました。「鮎釣山」とも呼ばれるこの鉾は魚の鮎がモチーフになっており、ご朱印にも鮎が登場しています。ご朱印を通して山鉾の特徴や歴史、由来を知ると、祗園祭の魅力をより深く感じることができます。持ち帰れる思い出にもなるので、お気に入りのご朱印を持参して祗園祭に訪れることをおすすめします。

3.粽(ちまき)を選ぶ

祗園祭の名物のひとつ「粽(ちまき)」。
祗園祭のちまきは食べ物ではなく、笹の葉で作られた厄病・災難除けのお守りです。祗園祭の期間になると、各山鉾のお会所や八坂神社で販売されます。京都の町では、この粽を玄関の上に飾られているのをよく見かけます。
粽も各山鉾によってご利益や飾りが異なり個性があります。梅や桜などお花の飾りがついているものや、お守りや絵馬がついているものなど、様々です。どの粽にするか選んでいる時間も楽しいひとときになります。

4.祗園祭のお土産を選ぶ

祗園祭の期間は山鉾の展示やお土産がたくさん。
各山鉾ごとにグッズが販売されていて、選びきれないほどです。推しの山鉾を見つけておくと、グッズも選びやすいのでおすすめです。この選ぶ楽しさと選びきれないもどかしさが祗園祭の醍醐味のひとつかもしれません(笑)。 祇園祭のお土産を販売しているお店にふらりと入ると、お店の方が祗園祭について教えてくれたりすることもあって、また新しい文化を知れて嬉しくなります。

知れば知るほど好きになる、祗園祭

私も祗園祭の楽しみ方がよく分からなかった時は、京都に住んでいても「毎年恒例のお祭り」くらいにしか思っていませんでした。しかし祗園祭の歴史や文化に触れていくことで、毎年祗園祭が開催されることが楽しみになりました。格式高いイメージがあり、それもまた魅力のひとつですが、深く知っていくと、そこには「かわいい祗園祭」や「身近な祗園祭」をがあり、それをきっかけに新しい見方ができたりします。私は、祗園祭の文化や歴史を難しく全てを理解しようとする必要はないと思っています。知れば知るほど興味が湧き、自分の目で確認するために現地に足を運ぶ。実際に耳でお囃子を聞いたり、目で懸賞品を眺めたり。それは本で読んだり写真で見るものとは全く違います。肌で文化を感じることは心をこんなにも豊かにし、世界を広げてくれるんだと私は祗園祭に出会って知ることができました。この素敵な機会をもっとたくさんの人に届けていきたいという思いで、今後も「乙女の祇園祭」の発信を続けていきます。
ブログで紹介したアイテム乙女のご朱印帖
乙女の祇園祭の人気アイテム「御朱印帖」。布地タイプのご朱印帖は丈夫で手触りも◎表裏表紙には、山鉾の柄が箔押しされています。
色違いでお友達とお揃いも♪